【新唐人2012年7月20日付ニュース】最近、Google社のエリック・シュミット会長がメディアの取材の際、中国のグレート・ファイアウォールは最終的には崩壊し、そのときには中国の政治および社会に自由をもたらすだろうと示しました。一方、アナリストは当局の検閲行為は罪の記録であり、独裁政権の崩壊とともに審判を受けるだろうと指摘します。
アメリカの政治雑誌“フォーリン・アフェアーズ”がGoogle社のシュミット会長の話を引用。それによると、中国は全面的な封鎖を行いがなら、羞恥心が全くないと非難。また、ファイアウォールが一旦崩壊すると、中国に自由な情報が伝わり、中国を根本から変えるだろうと指摘しました。民主活動家の胡軍(こぐん)さんは、中国のファイアウォールの崩壊は必然的だと指摘します。
中共の「防火壁」(ファイアウォール)の崩壊は必然的だ
「権利運動」責任者 胡軍さん
「情報化時代に入り、発展させるのは文化による経済、知識による経済です。経済を発展させるには中国の内需拡大が必要で、国家の発展も必要です。これを制限し続ければ、自分の首を絞めるのと同じです」
最近、アメリカのメディアは中国経済に対して絶えず警告を発しています。7月4日、ウォールストリートジャーナルは、“中国高度成長の神話はまもなく破滅する”と題した長編文章を掲載し、中国のGDP成長率は8%に落ち込む可能性があり、その後もさらに失速を続けるだろうと指摘しました。
シュミット会長は、知識をモットーにする現代化都市をネット検閲の上に建設するのは不可能だとし、ただ中国がいつ変化するかは誰も分からないが、このような政権は必ず終焉を迎えるだろうと示しました。
「権利運動」責任者 胡軍さん
「独裁政権は虚言に頼り、真相隠蔽に頼り、人々の間の交流を断つ事に頼ります。(中共は)これに頼っています。虚言が暴かれ、真相が明らかになったとき、人々が互いに交流ができるようになった時、独裁政権は一日も存続できなくなります」
中国の異見者・李金成(りきんせい)さんはデモによる示威を組織したとして、当局に衛星で追跡され、72日間拘束されました。ネット封鎖を突破するソフトや真相を黙々と広めてきた李さんは、これらのソフトの広がりは当局のネット検閲の失敗を意味していると指摘します。
中国の異見人士 李金成さん
「自由門や無界などの壁を乗り越えるソフトは当局のファイアウォールの失敗を意味しています。自由門ソフトはネット封鎖を突破するすばらしいツールです。Google社にはブラウザー開発の時に、ファイアウォールを突破する機能を追加してほしいです」
2010年、Googleは中国当局との協力関係を断ち切り、主な業務を香港に移転しました。シュミット会長によると、その後すぐ中国当局から報復を受け、Gメールに対する一連のハッカー攻撃を受け、主に中国の人権活動家らが対象になりました。
李さんのGメールもハッキングされたそうです。
中国の異見人士 李金成さん
「今は香港Googleを使っていますが、香港Google提供のサービスはニュースのタイトルしか見られず、アクセスはできません。特定の内容は見られないので、壁を乗り越えるソフトを使うしかありません」
シュミット会長は、証拠が示すように、中国が主に行っているのは産業における窃取行為で、目的は商業機密の窃取で、人権などは二の次だと指摘。この二つはGoogleが認識したことで、他にも知られざる事をやっているはずだと述べました。
6月初め、オーストラリアメディアによると、ネットスパイを防ぐため、スミス国防相は中国訪問の際、携帯電話とパソコンを香港に残したそうです。
最近、Googleは中国当局の審査制度に向けた対策を打ち出しました。Googleがハッカーからの攻撃リスクを分析し、情報が中国当局に検閲されないか、ユーザーに注意を促します。
胡さんは、人権のために闘う人はみな中国当局のネット検閲の対象だと指摘します。当局のネット警察の監視の目がいたるところで光っていますが、これらは当局の犯した罪の記録でもあると指摘。独裁政権が一旦崩壊した場合、すべての罪が明らかになり、審判が始まると示しました。
新唐人テレビがお伝えしました。
(翻訳/坂本 ナレーター/萩野 映像編集/工)